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2021-11-01 09:00:00
「自由は不自由。不自由の先に自由がある。」連続テレビ小説 スカーレットより
2019年秋にスタートしたNHK連続テレビ小説「スカーレット」の中で、西川貴教さん演じる芸術家のジョージ富士川先生のセリフ。
「自由は、不自由や。で、不自由の先にまた自由がある。」
学生の時は親や学校に不自由を感じ、会社員の時は上司や会社に不自由を感じていました。
でもその不自由と引き換えに、親や学校、上司や会社から守られていたと、その立場を離れて気が付きました。
私は起業して、誰からも拘束されない「自由」を手に入れました。自分の思う通りに物事を進めることが出来ます。
でも「自由」は誰からも守られない。行動はすべて自己責任。「自由」を手に入れて知る「不自由」さ。
「自由」であるのに、「不自由」な時よりも臆病になってしまう事もあります。
それは、親や学校、上司や会社などの後ろ盾をなくしてしまった”心細さ”や”怖さ”かもしれません。
そんな「自由」の中での苦労や頑張りが、「不自由」を超えて”本当”の「自由」があるのだと思います。
日本の農業は家族経営が主です。家族経営は「自由」ですが、作物の流通や地域のしばりなど
様々な「不自由」と向き合いながら営農されています。
若い生産者やインターネットの普及等で、そんな「不自由」を乗り越え、農産物を直売したり、加工したり、
既存に囚われない農業で”本当”の「自由」を手に入れいてる生産者の方も増えています。
新型コロナの影響が長く続く中、価値観が大きく変わりました。また、多様性への容認も広まっています。
これまでの常識に囚われず、強い日本の農業を目指して、一人でも多くの農業者が”本当”の「自由」を手に入れる事を願って。
そして私自身も、「不自由の先にある自由」の素晴らしい景色を見られますように。